tupichan’s billboard hot 100

洋楽のはなし(Billboard Hot100を中心に)

THE QUEST/ Yes

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THE QUEST/ Yes

 2014年の『HEAVEN & EARTH』以来7年ぶり、クリス亡き後の初めてとなるアルバムです。その間もいろいろなプロジェクトを立ち上げていたから、もうそんなになるのか… と時間の経つのが早いこと。先のArc of Lifeという活動をはじめた若手イエス・メンの活動に触発されたのか、本家が再び始動。プロデュースはスティーヴ・ハウが行なってます。イニシアチブを握ったス ティーヴ色が強く、今までにないぐらいヴォーカルのキーが低い(笑)。そしてクリスの後任として、その重圧にも耐えながら、クリスっぽいベースを奏でる ビリーのがんばりが凄まじいばかりです。若手が集まって制作されたArc of Lifeなんて、その反動だったんじゃないでしょうか?とってもイエスっぽかったのが皮肉でしたけど。

  今回初めてサラウンド版も制作され、かつて70年代のサラウンド・ミックスと違い、本人たちがリアルな形で音場が再現してくれたアルバム。音があっちこっ ち飛び回らないのが期待はずれでしたが、基本は自然なステレオ。しかし時としてハッとさせられるコーラスが背後から飛び出てきてビックリします(笑)。また、ヴォーカルの分離が、このバンドの売りにもなっていたコーラスが生々しく響いてきました。う~ん、やっぱりスティーヴの低音コーラスが異質(笑)。

 「若いイエス」の面々が制作したニュー・グループ「Arc of Life」と併せて「今のイエス」が楽しめます。

JUNO TO JUPITER/ Vangelis

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JUNO TO JUPITER/ Vangelis

 ピンクフロイド同様、こちらもリリースがアナウンスされてから1年後に無事リリースされました。昔のような多彩な音色ではなく、安定したヴァンゲリス色。ジュノー役のアンジェラ・ゲオルギューAngela Gheorghiu)が新鮮。でも考えてみれば、火星をテーマにした『MYTHODEA』では、ジェシー・ノーマンJessye Norman)、キャスリーン・バトル(Kathleen Battle)というクラシック勢が参加したり、今年亡くなったミルヴァ(Milva)なんかをプロデュースして、思いっきりギリシア悲劇を思わせる劇的なアルバムを制作しましたっけ。

 

ヴァンゲリスのページ

 

THE DARK SIDE OF THE MOON/ Pink Floyd

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THE DARK SIDE OF THE MOON/ Pink Floyd

邦題『狂気』というタイトルも、若いころは言いやすかったアナログ全盛期のころ。日本独自のタイトル。今や長ったらしいタイトルでも、大人になった今は『ダーク・サイド・フロム・ザ・ムーン』って言える(笑)

SACDがアナウンスされて2年越しにリリースされました。

 

レビュー(ランキングの記録も)

 

初登場:1973年3月17日(95位)
最高位:1973年4月28日(1位)
100週目:1975年7月26日(76位)
200週目:1978年4月1日(175位)
300週目:1980年3月1日(63位)※THE WALLが1位
400週目:1982年1月30日(108位)
500週目:1983年12月31日(171位)
600週目:1985年11月30日(179位)
700週目:1987年10月31日(157位)
800週目:2012年3月24日(137位)
900週目:2015年4月4日(154位)
最新(958週):2021年1月30日(153位)

Let It Be

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Let It Be/ The Beatles

 ビートルズの『LET IT BE』がリリースされました。アナログ盤から今回の2021年版まで、何度買ったかなんて、何度聴いたかに比べたら意味ありません(笑)。ともかく、このシリーズがラストって考えるとちょっと寂しい。ラストアルバムとなってしまった作品だし。

 

Billboard200:61週 最高位 1位

Hot 100: Let It Be: 1位

    The Long And Winding Road/For You Blue: 1位